イタリア語を学ぶと人生が楽しくなる!

イタリア語から学んだ人生の楽しみ方

Gastronomia

Gastronomiaという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
辞書を引くと「総菜屋」という意味もありますが、文化と食べ物の関係を研究する学問のことだそうです。
「美食術」「食道楽」「食習慣」とも辞書にはありました。
昨日のイタリア語のクラスで出会った女性が、イタリアの大学でGastronomiaを専攻していた話を聞かせてくれました。日本で聞くスローフードのようなものらしいですが、一時的な流行ではなくきちんと学問として研究されているところがさすがイタリアです。
先生は、イタリアではスローフードのような考えはごく当たり前のこと、子供にファストフードを食べさせるようなことは決してないと話していました。

それで思い出した一枚の写真があります。
去年、National Geographicの報道写真展で見たイタリア人のカメラマンの写真。
それは、日本のファストフード店のカウンター席に一人で食事をするサラリーマンが並んでいる光景を撮ったものでした。
私たち日本人にしたら当たり前とも言える光景が、このカメラマンには異様なものとして映ったのですね。イタリア人にとって食事というものが、単にお腹を満たすだけの時間ではないのだなということが、Gastronomiaという言葉を知ってなるほどと理解できました。

食べるものが自分を作る、とはよく言われることです。
体にいいものを食べることは自分を大切にすること、でもそれだけじゃなく、その大事な食事の時間を大切な人と共有すること、それもとても大事なことですね。
独り者なので、当然ながら一人で食事をとることが多い私、家族がいてお母さんが作った食事をみんなで一緒に食べるというかつては当たり前だった日常をすっかり忘れている事を思い出してしまいました。当たり前の生き方が出来ていない自分、だからこそ当たり前の事の重要さがわかるんだな。

一人でも、食べるものだけでなく、食事の”時間”も大切に過ごそう。